FANDOM


テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Manga名探偵コナン』(めいたんていコナン)は、青山剛昌の漫画作品、およびそれを原作とした一連のメディアミックス作品の総称。『週刊少年サンデー』1994年5号より連載が開始され、2012年現在『週刊少年サンデー』連載作品の中では最も長期の連載となっている[1]。2001年、第46回(平成12年度)小学館漫画賞少年部門受賞。

謎の組織によって体を小さくされた高校生探偵が、数々の事件を解決していくさまを描いた推理漫画。多くの登場人物の間に絡ませた恋愛描写もあり、幅広い年代に読まれている。1996年から放映が始まったテレビアニメも高い人気を保つ。

漫画・アニメともに、世界各国で翻訳・刊行・放映されている。タイトルの英語表記は『Detective Conan』で、他の言語もそれに従うものだが、北米のみ『Case Closed』というタイトルになっている。

あらすじ 編集

名探偵コナンの登場人物」、「名探偵コナンの事件」を参照

高校生にして日本屈指の名探偵・工藤新一は、幼なじみの毛利蘭と遊園地へ遊びに行った帰りに謎の組織の取引現場を目撃するが、組織のもう1人の仲間に気付かず殴り倒されてしまう。口封じのために新一を殺そうと組織の男が飲ませた毒薬はなぜか新一の体を幼児化させてしまった。組織が知らなかった薬の副作用によって生き延びた新一は正体を隠しながら謎の組織を追うために、周囲には阿笠博士の遠い親戚[2]、江戸川コナンだと名乗る。父親、毛利小五郎が探偵をやっている蘭の家へ居候し、周囲で次々に起こる事件を持ち前の推理力で解決しながら、謎に包まれた黒の組織を追っていくことになる。

人気・評価 編集

青山の前作『YAIBA』の終了から4週間(前半2週間はスクウェア『ライブ・ア・ライブ』キャラクターデザインを挟んだため、実質2週間程度)の準備期間を経て連載が始まった。原作が始まった1990年代は、1992年に『週刊少年マガジン』で連載が始まった『金田一少年の事件簿』を契機とした「ミステリー漫画ブーム」となっており、『週刊少年ジャンプ』の『人形草紙あやつり左近』・『心理捜査官 草薙葵』、『コロコロコミック』の『秘密警察ホームズ』なども連載されていた。作者のポップな画風や、ラブコメにマッチした登場人物、江戸川コナンの人物設定、アクションバトルなどが『少年サンデー』読者に広く支持されていくこととなる。また、これらのミステリー漫画の中で最も早くアニメ化され、アニメが大ヒットしたことも手伝い、『サンデー』屈指の大ヒット作となった。正規の連載作品としては『サンデー』歴代史上最長の連載期間である[1][3]

2003年には、コミックスの総発行部数が1億冊を突破する。

作品構造 編集

作品の流れ 編集

主人公である工藤新一が、江戸川コナンにされてしまった体を元に戻して日常を回復するというのがこの作品の主軸であり、元の体に戻るべく「黒の組織」という巨悪の謎を解き立ち向かっていくというのが本作の大きな流れである。この大きなストーリーの上で数々の事件が起こっていくが、事件のほとんどは組織とは関係ない。そのため巻数を重ねても組織の正体が少しずつしか見えてこず、非常に長い伏線が張られていることが多々ある。例えば主要人物の1人、灰原哀は、第2巻の「10億円強奪事件」でその存在が示唆され[4]、初登場は第18巻である。また、黒の組織の幹部・ベルモットの正体に関しては、第24巻から第42巻まで続く非常に長い伏線となっており、同じく組織の一員であるバーボンの正体に関しては第60巻から第74巻現在、未(いま)だ明らかになっていない。

作品中に発生する事件は殺人事件(未遂もあり)が最も多い。また、事件においては物理トリックが使われているケースが大半を占める。

作中における探偵像 編集

現実の日本では「探偵」は公認資格ではなく“自称”である。犯罪について調べることは法律に違反しない限り警察官以外でも可能だが、現行犯を除き「逮捕」はできない。現行犯であっても、法律に違反する可能性があることや危険を避けるためにも「通報」を第一に考えなければならない。この作品での探偵の捉え方は現実の日本の「探偵」ではなく、「名探偵」、すなわちシャーロック・ホームズを初めとする衆に抜きんでた能力を持つ主人公としてのそれである。このため、作中世界の描写は西欧やアメリカの推理小説を意識したものが多く、主人公達の住んでいる架空の町の町名も西欧の推理小説にゆかりの名称のもじりであり、西欧の推理小説を強く意識したデザインがなされている。

推理小説などでは推理をした後に犯人が自殺してしまうことがあるが、本作は作中で自殺を試みる犯人は少ない。なお、単行本内の作者のコメントに「推理で自殺に追い込むなんて殺人犯と一緒じゃないか」とあり、コナンに「犯人を推理で追いつめて自殺させてしまう探偵は殺人者と変わらない」という趣旨の発言をさせている[5]。唯一、推理をした後に犯人が自殺した[6]麻生成実の事件はコナンにとって大きなトラウマとして描かれている。

作中における人間関係 編集

推理漫画でありながら、登場人物間の関係についての話も大きな位置を与えられており、登場人物同士に着目した話が多数書かれている。物語が進み、黒の組織の内部が明らかになるにつれて、両者が混合しつつある。

登場人物の関係ではほとんどが、コナンを取り巻く人々や警視庁の刑事らの恋愛が問題になる。また、作者自身もこの作品を「殺人ラブコメ漫画」と称している。多くの登場人物の関係が、昔からの知り合いという設定であり、人間関係を円滑に描けるようになっている。また、そのような人物間では過去の出来事に基づいた挿話がしばしば行われる。対して、話が進んでから登場した人物の場合、作品の主な時間軸の中で物語が発展するため、当初からの人物とのそれに比べて関係の変化は著しく早い。この場合、例えばコナン=新一は、コナンという人格において新一や蘭を中心にした作品内の世界の中では「新しい」人物であり、少年探偵団、特に吉田歩美や灰原哀との関係において、その関係の変化のペースは早い(コナンが帝丹小学校に編入したのは通巻第10話であるが、少年探偵団結成は第36話である)。しかし、新一という人格においては蘭は幼なじみであり、既にある関係の中の「旧(ふる)い」人物である。この旧い関係を起点に、新しい人物を交えて新たな関係が続々と創出されているのが、作品の大きな特徴となっている。

作中における時間軸 編集

作中の時間は『サンデー』掲載時の季節を追うが、新一や蘭らはずっと高校2年生のままである。作者はこのことについて「サザエさんと同じ」とコメントしている。また、この漫画に限ったことではないがテレビアニメ版も放送時の季節に合わせることがあり、原作では冬に起こった事件が放送日に合わせて夏になったりする場合もある。なお、季節こそループはするものの、季節の行事を題材にしたエピソード(バレンタイン、ホワイトデー、学校における文化祭など)は基本的に1度しか使わないように構成されている。例えばバレンタインを題材にした事件は第33巻に収録されているが、その後、連載における季節ループの後に、先述のストーリーの流れを組んだホワイトデーの事件は第69巻に収録されている。しかし、テレビアニメでは、アニメオリジナルエピソードである第6話「バレンタイン殺人事件」が放送され、その後、コミックス33巻に収録されているバレンタインの事件が、第266話バレンタインの真実(事件編)、第267話バレンタインの真実(推理編)、第268話バレンタインの真実(解決編)として3回に分けて放送されたため、バレンタインが2回繰り返されるという矛盾が発生している。

なお、テレビアニメでは第400話「疑惑を持った蘭」において、新一が小さくなってからまだ半年も経過していないということが明言された。その後、原作においてもコミックス第58巻収録の「赤井の過去」の話の時点で、10億円強奪事件(コミックス第2巻収録「行方不明の男」 - 「悪魔のような女」、アニメ第128話「黒の組織10億円強奪事件」)で宮野明美が殺されてからまだ数か月しか経過していないことが語られた。

映画『探偵たちの鎮魂歌』のパンフレットによると、アニメ第400話の設定を改めて実感させるように、声優陣は新一が蘭の元からいなくなってまだ半年だということを考えながらアフレコを行っているという。

2009年度公開の映画『漆黒の追跡者』では、高木刑事が「最近、工藤君が帝丹高校の学園祭事件を解決した」と発言した。

また、作中に登場する道具類も変化している。新一としての連絡手段は、時代が進むにつれて小学生でも携帯電話を持つ時代となってからは、初期の公衆電話やイヤリング型携帯電話などが使われなくなっている。また、連載当初は手帳型であった警察手帳も、現実世界では2002年10月1日から警察手帳が新しくなりバッジ型に変わったのに合わせ、バッジ型手帳へと変更されている。

作中で使用される言葉 編集

少年漫画でありながら、子供が理解できるとは思えない言葉や情景が描かれることもある。

例を挙げると、ある事件の解決シーンで使用された「色情魔」という言葉やジンとベルモットの肉体関係を暗示する記述などがあり、この作品が大人向けでもあると言われる要因の1つとなっている。これらはテレビアニメ化される際には変更もしくはシーン自体が割愛されるケースが多く、前述の「色情魔」は「浮気男」に変更、ジンとベルモットの間柄についての記述のシーンは割愛されている。この他原作でよく使われる「死体」というセリフも、アニメでは「遺体」に変更されている。

他作品とのリンク 編集

作中には、青山剛昌の他作品のキャラクターが出演することがある。最も有名なのは『まじっく快斗』の怪盗キッドで、もはやレギュラーと言える存在になっている。同作品からは黒羽盗一、中森銀三、白馬探、寺井黄之助、中森青子といった人物も各々主要な役で出演しており、アニメ版ではそれに加え、小泉紅子、桃井恵子といった人物も登場している[7]

YAIBA』に関しては、YAIBA#名探偵コナンを参照のこと。その他、『4番サード』の長島茂雄と稲尾一久がコナンたちが観戦しに行った夏の甲子園決勝戦に登場した。これ以外に『サンデー』や『コロコロコミック』の企画によるOVAでの共演もある。

また、サンデー×マガジン創刊50周年企画の一環で『金田一少年の事件簿』との共同漫画誌とゲーム『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』でのコラボレーション企画や、テレビアニメの特番『ルパン三世VS名探偵コナン』でルパン三世との対決(協力)が描かれるなど、他作者の作品との共演も積極的になってきている。

2002年7月1日放送の回においては、同日放送夜10時開始のドラマ『私立探偵濱マイク』の主人公濱マイクが、ドラマ主演の永瀬正敏のCVで登場した。

その他にも、大沢在昌の小説『新宿鮫シリーズ』の鮫島警部やテレビ朝日のテレビドラマ『相棒』の杉下右京との共演もさせてみたいと考えており、大沢からは人伝(ひとづて)に「鮫島を出してもいい」と言われているという[8]

用語解説 編集

黒の組織
新一の体を毒薬・APTX4869で小さくしたジンやウォッカが所属する国際的犯罪組織。
APTX4869(アポトキシン4869)
黒の組織が新開発した検死しても体内から検出されない毒薬。本来の用途(若返りもしくは不老不死を思わせるような記述があるが、明確ではない)としてはまだ試作段階。薬の副作用により偶発的に体を幼児化させることがある(その際、服用者は死亡しない)。開発者の灰原いわく動物実験段階で1匹だけ幼児化するマウスがいたとのこと。「アポトキシン」の「アポ」とは「アポトーシス」のことであり、プログラム細胞死を利用した薬らしい。
4869をもじり「シャーロック」になることから、試作段階中のため「出来損ないの名探偵」という俗称がある。
白乾児(パイカル)
アンチAPTX4869効果を持つ(これ自体は作中設定であり現物とは異なる)中国に実在している強い酒。体が幼児化している者が風邪にかかっている状態で「白乾児」を飲むと一時的に元の体に戻る現象があり、作中で何度かその場面が描かれている。風邪状態でなければいけないのか(作中では免疫抗体ができたということになっている)、コナンの場合2度目には効果がなかった。灰原はこの白乾児の成分を参考に一時的な解毒剤(試作品)を開発している。

道具 編集

以下の道具はすべて、協力者である阿笠博士が開発した発明品。

腕時計型麻酔銃
3巻FILE.5初登場[9]。リューズ型の発射スイッチを押すと麻酔針が飛び出し、至近距離にいる生物を眠らせる。ガラス蓋のような部分が照準となっている。針は1本しか収納できない。主に小五郎などを眠らせて推理をするときや、犯人逮捕をする際に使用する。麻酔は、首などに当たるとほぼ瞬間的に効果が現れるが、服などを介すると効果が現れるまで少々時間がかかる。キーケースなど、無生物に命中すると針はそのままだが、生物に命中するとほぼ瞬間的に消滅する描写があり、メカニズムについては不明[10]。懐中電灯並みの明るさを持つライトも内蔵されており、麻酔銃がないものは「腕時計型ライト」として少年探偵団員も所有する。また、灰原は予備の麻酔銃を所持している。基本的に誰でも眠らせることが可能だが、黒の組織のジンにはなぜか効かず、自力で銃で腕を撃ち抜いて麻酔針を排出している[11]。針は1本しか収納できず、的を外してしまってコナンが焦る場面もある。
犯人追跡メガネ
2巻FILE.4初登場。コナンが普段かけているメガネ。コナンの素顔は新一の幼少時代に酷似しており、それをごまかすためにかけているので度は入っていない。左のつるにあるスイッチを入れるとフレームの左側にあるアンテナが伸び、左レンズに20キロ以内の発信機の現在地がレーダーで映るようになっている。充電式のため、バッテリーの持ち時間が短いのが弱点であり、肝心なときにバッテリー切れを起こすことも多い。また、右レンズには赤外線望遠鏡機能(劇場版『天国へのカウントダウン』で登場し、後に原作にも登場)もあり、劇場版『戦慄の楽譜』ではサーモグラフィ機能も追加された(こちらは原作未登場)。透明なガラスに映像を投影するというシステムはHUDと同じである。
右のつるの先端には盗聴器、左のつるの先端には集音器が付いている。組織編での使用が大半であるが、その場合途中で気付かれ潰されることもある。
第24巻で灰原がジンとピスコに追い詰められたとき、現場に放置しているため、現在コナンが使用しているものは2代目と思われる。現在はスペアを灰原が所持している。
犯人追跡メガネ発信器
発信機はシールになっているのでどこでも容易に取り付けられる。普段はジャケットのボタンに付けており、10枚ほどを常備。半径20kmまで探知可能。
シール型発信機/ボタン型発信機
2巻FILE.4初登場。犯人追跡メガネと同時に博士が発明した、小型発信機。裏面がシールになっている。初期はコナンのジャケットのボタンに貼る1枚タイプだったが、その後10枚めくれるタイプに改良。なお、盗聴機能つきのタイプも登場している。
弁当型携帯FAX
7巻FILE.9初登場。単に市販のハンディファックスを弁当箱に組み込んだだけのもの。ご飯部分の梅干しが起動スイッチになっている。なぜかおかずは本物(博士の手作りの様子)。コナンいわく「市販のFAXを弁当箱にとりつけただけの代物」らしい。10時間ごとに充電しないと使用できないのが難点で、今のところ1回しか登場していない。
蝶ネクタイ型変声機
1巻FILE.7初登場。阿笠がコナンに最初に提供した発明品。ネクタイの裏に付いているダイヤルを回して、変幻自在に声を出すことができる。音量を調整することもできる。また、この道具の音を拾える集音器も存在する(工藤優作が使用)。外見が白いタイプもある。小五郎を眠らせた後、この道具を使って「眠りの小五郎」として推理を披露することが多い。ちなみに小五郎の声は59番。他には蘭に心配をかけさせないように、工藤新一として電話をかける手法としても用いられている。
ボタン型スピーカー
11巻FILE.10初登場。蝶ネクタイ型変声機の声を飛ばせる。裏はシールになっている。推理をしゃべらせる人物の襟首などに貼り付けることでコナンが当人のそばにいなくても推理を話せる。主にコナンが眠らせた人物から離れた場所でトリックの実証を行う場合、あるいは眠らせた人物の周囲に隠れる場所がない際に用いる。貼り付ける際は麻酔銃で眠らせた直後に貼り付けの作業を行うが、小五郎の場合、推理が終わると自分で起きたり蘭や目暮警部に起こされてしまうパターンがほとんどなので、スピーカーの回収をどのように行っているかは不明。
キック力増強シューズ
2巻FILE.1初登場。コナンがいつも履いている赤いスニーカー。側面のスイッチを入れると電気と磁力によって足のツボを刺激し、キック力を高めることができる。ただし靴自体は強化されていないので、やかん[12] 程度の硬さのものを蹴るとその衝撃で足は痛む[13]。電流を使用したときには、靴の側面などから放電を行っている描写がある。このほか(物語初期でシリアスさが乏しいこともあってか)レベル「中」でサッカーゴールのネットを突き破り木を真っ二つにしたり[14]、キャベツを蹴って粉々にするほどの威力を持っていた[12]
イヤリング型携帯電話
14巻FILE.10イヤリング型の小型携帯電話。蝶ネクタイ型変声機の音を飛ばすことができる。コミックス第29巻「謎めいた乗客」でのバスジャック事件で犯人に奪われてしまったが、その後第31巻から第33巻では、毎巻登場するなどの便利ぶりを見せている。携帯電話が普及してからは使われなくなった。
伸縮サスペンダー
2巻FILE.9初登場。スイッチを入れると自由に伸び縮みするサスペンダー。ボタン1つで重い扉を開けたりすることもできるほど強力。『漆黒の追跡者』で100mの伸縮が可能になった。主に劇場版・アニメオリジナルストーリーで登場。原作では今のところ1回しか出ていない。
探偵バッジ(DBバッジ)
6巻FILE.6初登場[15]。探偵団が所有しているバッジ。シャーロック・ホームズのシルエットと「DB (DETECTIVE BOYS) 」の文字が記されている。超小型トランシーバが内蔵されており、メンバー同士の交信に用いられている(交信相手を選択するための機能・方法は不明)。交信範囲は半径20km。また発信機も内蔵されており、犯人追跡メガネで受信できる。少年探偵団の名前の由来から、江戸川乱歩少年探偵団」シリーズに登場する鉛製のコイン「BD (Boys Detective) バッジ」を踏襲したものであることがうかがえる。
腕時計型ライト
21巻FILE.2初登場。ふたを回すことで発光し懐中電灯のようにして使用できる。少年探偵団のメンバーが所持しているが、コナンのものは腕時計型麻酔銃と同一品である。防水加工が施されている。
ターボエンジン付きスケートボード
9巻FILE.2初登場。太陽電池を使って走るスケートボード。主にアニメオリジナルエピソードや劇場版、特別編で犯人追跡などの用途で用いられる。原作中に登場したのは今のところ2度限りだが、1度目の事件の最後には大破しているため現在使用しているスケボーは2代目。劇場版でも壊れてしまうことが多い。『世紀末の魔術師』でソーラーバッテリーが組み込まれ、昼間に充電をしておけば夜間でも30分程度なら走れるように改良された。コナン、小嶋元太円谷光彦の3人(合計78㌔)が乗ってもびくともしない。また『探偵たちの鎮魂歌』で排気量(出力)が大幅に上がり、乗用車並みの速度で走れるようになった[16]。『沈黙の15分』では、雪道でも走行できるように改良された。
マスク型変声機
蝶ネクタイ型変声機のガーゼマスク版。灰原、コナンが使用した。
どこでもボール射出ベルト
一見ただのベルトに見える(阿笠博士談。しかしどこからどう見てもただのベルトには見えない)が、ダイヤルを合わせてボタンを押すと、特殊なゴムにガスが注入されバックル部分からサッカーボールが射出される。ボールには伸縮自在のゴムを使用しており、注入するガスの量次第でボールの大きさがアドバルーン大にもなるが、ゴムの性質上ベルトから離れたら10秒程度しか形を保っていられない。
ボイスレコチェンジャー
12巻FILE.1初登場。自分の声を録音でき、子供の声から大人の声まで出せるペン。灰原とコナン以外の探偵団員は全員所持している。一般販売するためにバンダイ(作中設定だが、同社より実際に発売されたこともある。3800円)の特殊科学班と共同開発したもの(蝶ネクタイ型変声機のおもちゃ版)で、博士はこの発明で多額の契約金をもらった。アニメ版では、仮面ヤイバーが描かれたカード型の道具に変更されており、名前も「ヤイバーレコチェンジャー」となっている。
ノート型電子マップ
外見は普通の算数ノート。原作未登場で、特別編でのみ登場。
風邪を引いたときと同じ症状を出す薬
劇場版『迷宮の十字路』に登場。小型の箱に入っており、他に「酒を飲んだ際すぐに顔が赤くなる薬」「腹が鳴るのを抑える薬」などがある。水がなくても飲め、種類によって色分けされている。コナンはこれと灰原の作ったAPTX4869の解毒薬を飲み、一時的に新一の姿に戻ることに成功した。
盗聴機能付きカフスボタン
劇場版『水平線上の陰謀』に登場。2つあり、一見ただのカフスボタンだが、一方に盗聴器、もう一方に犯人追跡メガネで追跡ができる発信機が仕込まれている。小五郎にセンスのいいカフスボタンだと勘違いされ、取られてしまった。
小型酸素ボンベ
劇場版『紺碧の棺』に登場。棒状で中心部を口にくわえる。約10分間の使用が可能。『007 サンダーボール作戦』のパロディ品[17]

単行本 編集

特別編 編集

かつては小学館の学年別学習雑誌『小学四年生』、『小学五年生』、『小学六年生』にて連載されていたが、3誌ともに休刊となったため、2012年現在は『週刊少年サンデーS』のみで連載されている。単行本はてんとう虫コミックスにて発刊。原作とは一線を画したオリジナルストーリーで、アニメ化されたことは第86話の「誘拐現場特定事件」、第113話「白い砂浜殺人事件」の2度しかない。原作者・青山剛昌は原案となり、作画は以下の3組にて行われている。また、小五・小六の後継誌『GAKUMANplus(2011年に休刊)』でも学習漫画「名探偵コナン 推理ファイル」が連載されていた。

山岸栄一
青山のアシスタントであり、最も原作に近いと言われる。原作でもモブキャラを描いている。アニメ化された2エピソードは、どちらも山岸のもの。原作では蘭や小五郎、少年探偵団ら他の人物と行動をともにすることが多いコナンだが、山岸の作品ではコナンが単独で行動し、事件を解決していく場合が多い。「推理ファイル」の単行本としては『環境の謎』を執筆。
阿部ゆたか・丸伝次郎/プロット:平良隆久
絵が少女漫画に近い。しばしばキャラクターの設定が原作とずれていることがある。また、最近では服部平次など準レギュラーキャラも登場するようになった。2010年には特別編としては初めてコンビニコミック版が発売された。「推理ファイル」の単行本としては『地球の謎』『日本史の謎』1 - 4巻、丸伝次郎のみで『江戸の謎』『エジプトの謎』を執筆。特別編に登場したオリジナルキャラも登場する。
学年誌の休刊に伴い『週刊少年サンデーS』で連載中。
太田勝と江古田探偵団 → 太田勝・窪田一裕
山岸、阿部・丸版と異なり初期から服部平次や怪盗キッドなど原作のキャラが多く登場しており、特に少年探偵団の出番が多い。また、窃盗などの殺人以外の事件や、事件ではなくコナン達が謎解きのイベントやゲーム感覚の暗号に挑戦する回もある。「推理ファイル」の単行本としては『恐竜の謎』『昆虫の謎』『人類の謎』を執筆。

アニメ 編集

名探偵コナン (アニメ)」を参照

劇場版 編集

名探偵コナン (映画作品)」を参照

OVA 編集

名探偵コナン (OVA)」を参照

テレビドラマ 編集

名探偵コナン (テレビドラマ)」を参照

小説 編集

  • 原作:青山剛昌、小説:谷豊、小学館
    • 甲州埋蔵金伝説(2005年4月6日発売 ISBN 4091217060
    • 殺人交響曲(シンフォニー)(2006年2月17日発売 ISBN 4091203086
  • 原作:青山剛昌、小説:平良隆久

小説特別編(ドラマ版ノベライズ) 編集

  • 原作:青山剛昌、ドラマシナリオ:渡邉睦月、小説:平良隆久、小学館
    • 工藤新一への挑戦状〜さよならまでの序章(プロローグ)〜(2006年9月25日発売、ISBN 978-4-091-20689-3
    • 工藤新一の復活!〜黒の組織との対決(コンフロンティション)〜(2007年12月12日発売、ISBN 978-4-091-21255-9
  • 原作:青山剛昌、ドラマシナリオ:秦建日子、小説:平良隆久、小学館
    • 工藤新一への挑戦状〜怪鳥伝説の謎〜(2011年4月15日発売:ドラマ放送日当日に同時発売、ISBN 978-4-091-22849-9
    • 工藤新一への挑戦状〜裁判所内殺人事件〜(2011年9月16日発売、ISBN 978-4-091-23319-6
    • 工藤新一への挑戦状〜恋愛数式殺人事件〜(2011年12月14日発売、ISBN 978-4-091-23446-9
    • 工藤新一への挑戦状〜対決!!工藤新一vs服部平次〜(2012年4月12日発売、ISBN 978-4091234476

ゲーム 編集

ワンダースワン 編集

ゲームボーイ&ゲームボーイアドバンス 編集

  • 名探偵コナン 地下遊園地殺人事件(バンダイ、1996年12月27日発売)
  • 名探偵コナン 疑惑の豪華列車 (バンダイ、1998年8月7日発売)
  • 名探偵コナン からくり寺院殺人事件(以下ゲームボーイカラー対応、バンプレスト、2000年2月24日発売)
  • 名探偵コナン 奇岩島秘宝伝説(バンプレスト、2000年3月31日発売)
  • 名探偵コナン 呪われた航路(バンプレスト、2001年6月1日発売)
  • 名探偵コナン 狙われた探偵(以下ゲームボーイアドバンス用、バンプレスト、2003年7月25日発売)
  • 名探偵コナン 暁のモニュメント(バンプレスト、2005年4月21日発売)

プレイステーション&プレイステーション2&プレイステーション・ポータブル 編集

Wii 編集

ニンテンドーDS 編集

攻略本 編集

  • 名探偵コナン 疑惑の豪華列車 公式ガイドブック(小学館 1998年9月 ISBN 4091026516
  • 名探偵コナン 呪われた航路 公式ガイドブック(小学館 2001年6月 4-09-106003-X)
  • 名探偵コナン 狙われた探偵 GBA公式ガイドブック(小学館 2003年8月 ISBN 4091061184
  • 名探偵コナン 暁のモニュメント GBA公式ガイドブック(小学館 2005年6月 ISBN 409106230X
  • 名探偵コナン 公式ガイドブック 「同級生殺人事件」電脳推理ファイル(小学館 1998年12月 ISBN 4-09-102670-2
  • 名探偵コナン 3人の名推理 公式ガイドブック(小学館 2000年9月 ISBN 4091028608
  • 名探偵コナン 大英帝国の遺産 公式ガイドブック(小学館 2004年12月 ISBN 4-09-106206-7
  • 名探偵コナン 魔術師の挑戦状! 完全攻略本(小学館 1999年9月 ISBN 409102811X

ラジオ 編集

名探偵コナン (アニメ)#ラジオ」を参照

楽譜本 編集

  • 名探偵コナン ピアノ・ソロ・アルバム(ドレミ楽譜出版社 1998年12月 ISBN 4810827879
  • 名探偵コナン ピアノ・ソロ・コレクション(ドレミ楽譜出版社 1999年11月 ISBN 4-8108-6338-7
  • 名探偵コナン テーマ曲集 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社 2001年月 ISBN 4810877094
  • 名探偵コナン テーマ曲集2 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社 2003年12月 ISBN -8108-4292-4)
  • 名探偵コナン ヒストリー・ソング・アルバム やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社 2005年12月 ISBN 4285106116
  • 名探偵コナン ピアノ・アルバム TV主題歌編 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社 2008年6月 ISBN 978-4-285-11872-8
  • 名探偵コナン ピアノ・アルバム 劇場版主題歌編 やさしく弾けるピアノ・ソロ(ドレミ楽譜出版社 2008年6月 ISBN 978-4285118735

鳥取県北栄町とコナン 編集

作者の青山剛昌の出身地、鳥取県東伯郡北栄町ではコナンを町のシンボルとして登用しており、町内各所にコナンのブロンズ像があるほか、青山剛昌ふるさと館も設置されている。また北栄町役場で発行される住民票にはコナンのイラストや透かしが入っており、好評を博している。

脚注 編集

  1. 引用エラー: 無効な <ref> タグ。「date」という名前の引用句に対するテキストがありません
  2. のちに工藤有希子により、コナンは有希子の「祖父の兄の娘のイトコの叔父の孫」という設定が追加されている。そのため、有希子(と新一)も阿笠博士とは「とぉーい親戚」ということになっている。
  3. 不定期連載を含めば外伝『まじっく快斗』が最長。巻数としては『MAJOR』(満田拓也、全78巻で完結)が最多。
  4. テレビアニメでは黒の組織が関わらない原作と異なる結末であったため、灰原登場直前に別エピソードが放送された。
  5. ただし、コナンは蘭を口封じのために殺害しようとした高橋という男に対しては「死にたきゃ勝手に死ね!」と言っていた。なお、結果的には高橋は自殺を思い止まっている。
  6. 現在の時点で、原作で自殺をした犯人は藤江明義、麻生成実、久住舞子の3人だけであるが、藤江明義と久住舞子は推理を披露する前に自殺をしている。
  7. 小泉紅子と桃井恵子は新一とキッドが初対決した原作「ブラック・スターの巻」に登場しているが、この作品は『名探偵コナン』ではなく『まじっく快斗』の方に収載されている。
  8. 村上貴史 「迷宮解体新書 第42回 青山剛昌」 『ミステリマガジン』(早川書房)2011年6月号〈通巻664号〉p.6 - p.11。
  9. アニメでは、第6話「バレンタイン殺人事件」で初登場している。
  10. 原作者いわく「(麻酔針は)地球に優しい素材でできている」とのこと。
  11. ルパン三世VS名探偵コナン』で、「象でも30分は寝ている」ほど麻酔針は強力なものだが、銭形警部はあっという間に目覚めている(原因は不明)。
  12. 12.0 12.1 6巻FILE.8「動く死体の謎」参照。
  13. アニメでは根が生えている切株を掘り起こし離れた場所にいる人に当てたり(第165話「少年探偵団消失事件」参照)、消火器を蹴りバスのフロントガラスを割る(第231話「謎めいた乗客(後編)」参照。ただし、原作ではコナンは犯人の持っていたトカレフでフロントガラスを撃って割っている。)など、硬度の高いものを痛みなく蹴るなどの離れ業をやってのけている。
  14. 2巻FILE.1「割のいい尾行」参照。
  15. アニメでは、第12話「歩美ちゃん誘拐事件」で初登場している。
  16. ルパン三世VS名探偵コナン』では峰不二子のハーレーダビッドソン相手に互角の追跡劇を見せた(ゆえに最高時速は100km/hをゆうに越えることになる)。
  17. なお、作者自身も007のファンである。

外部リンク 編集